家づくりを考えるとき、自分に問いかけたい5つの質問
家をつくるときはまず何から考え始めたらいいのでしょうか? 空間プランニングからインテリアコーディネートまで手がけるプロが教える5つのヒントをもとに書き出してみましょう。
毎日を過ごす場所だけに、自分にとって “暮らしやすい家” は感覚的にわかっている気がするものです。でも、「さぁ、家をつくろう」と考えたとき、「何から考えればいいのかわからない」「自分が好きなものが、わからない」と立ち止まってしまう方が多いのも、また事実です。満足度の高い住まいづくりをするための最初のステップは、自分の内面にあるニーズを掘り起こす作業です。まずは、5つの質問を自分に問いかけることから始めましょう。
一昨年の夏、私たち夫婦が家づくりを考え始めたのは、以下がきっかけでした。
そして、以下のような具体的な暮らしのイメージをゴールにしました。
- 住まいが手狭に感じていた
- 夫の実家の修繕が必要になった
- 義父が一人になった
そして、以下のような具体的な暮らしのイメージをゴールにしました。
- お気に入りのものだけ揃えること
- 自然素材を活かした住まいであること
- スムーズな家事動線があること
- 自然に片付く収納計画があること
- 義父との同居でも、プライバシーが保てること
2. いつまでに、暮らしたいですか?
家づくりのタイミングは、
など、「◯年◯月までに住み始めたい」 という期限があると、ゴールが明確になり、家づくりに集中できるようになります。期限がないと、つい後回しになってしまうので、おおまかでも期限を決めることがおすすめです。
我が家の場合は、夫の実家をリノベーションするか、建て替えをするかという二者択一の状況になり、一気に家づくりの話が進展していきました。
家づくりのタイミングは、
- 住居の契約更新がある
- 家族が増える(増えた)
- 子供の入園・入学
- 土地を購入した(減税になる期限がある)
など、「◯年◯月までに住み始めたい」 という期限があると、ゴールが明確になり、家づくりに集中できるようになります。期限がないと、つい後回しになってしまうので、おおまかでも期限を決めることがおすすめです。
我が家の場合は、夫の実家をリノベーションするか、建て替えをするかという二者択一の状況になり、一気に家づくりの話が進展していきました。
3. どんな風に、暮らしたいですか?
満足度の高い住まいは、必ずと言っていいほど、暮らす人のニーズと間取りがフィットしています。
具体的な間取りを考える前に、 “自分にとっての理想の暮らし方” をイメージしてみましょう。例えば、友人がよく遊びに来る暮らしをイメージされるなら、リビングダイニングの空間は広く、テーブルのサイズも大きくなるでしょう。
満足度の高い住まいは、必ずと言っていいほど、暮らす人のニーズと間取りがフィットしています。
具体的な間取りを考える前に、 “自分にとっての理想の暮らし方” をイメージしてみましょう。例えば、友人がよく遊びに来る暮らしをイメージされるなら、リビングダイニングの空間は広く、テーブルのサイズも大きくなるでしょう。
- あこがれの暖炉を暮らしに取り入れたい
- 大好きなワインコレクションのための、ワインセラーが欲しい
- 蔵書をたっぷり収納したい
……など、理想の暮らしは人それぞれあります。
自分のニーズは自分以外の人は分かりませんから、たっぷり時間をかけて掘り起こしてみてください。
4. 好きなインテリアデザインは?
家づくりをするとき「おしゃれにしたい」「センスよく仕上げたい」というご要望をいただくことも少なくありません。でも、素敵にしたいけれど、自分の好きなものが分からず、イメージが曖昧という方も案外多いのです。
ここでも、自分の好きなものをビジュアルで確認することが役に立ちます。たとえば、次の写真4枚のなかでいちばん好みの写真はどれでしょうか?
家づくりをするとき「おしゃれにしたい」「センスよく仕上げたい」というご要望をいただくことも少なくありません。でも、素敵にしたいけれど、自分の好きなものが分からず、イメージが曖昧という方も案外多いのです。
ここでも、自分の好きなものをビジュアルで確認することが役に立ちます。たとえば、次の写真4枚のなかでいちばん好みの写真はどれでしょうか?
- ホワイト&ブラックを基調とした、モダンインテリア
- 重厚でクラシカルなインテリア
- 素材のよさや家具デザインを活かした、北欧インテリア
ほかの3枚と比べて、選んだ1枚のどこがどう好きなのか、言葉にしてみる作業も役に立ちます。好みは人それぞれです。「イメージと違った」「もっとよく考えればよかった」とあとで後悔しないよう、人任せにしないよう心がけましょう。
時間は少しかかっても、自分が心地よく感じる空間、なんだか惹かれる空間など、自分にとってのいちばんを探しておきましょう。
家を建てることは、ゴールではなくスタートです。家を建てたら幸せになるのではなく、幸福とは日々の暮らしの中で持続的に感じるものなのです。家づくりは一生の一大事ですから、あとで後悔しないよう、ていねいに向き合いましょう。
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家づくりは、「家賃がもったいない」「家族が増えた」「家が手狭になった」「金利や消費税が上がる」「家が古くなった」などが、きっかけになることが多いようです。
でもこれらは、あくまで “きっかけ” であり、理由ではありません。満足度の高い家づくりには “目的=ゴール” をはっきりさせることが重要です。